2012年6月10日日曜日

調布市 仙川 永研会クリニック 歯科 整形外科 内科 皮膚科 リハビリ


自分や他人の口臭が気になったことはありませんか?誰もが気になる口臭。
爽やかな息になりたいと、いろいろ努力している人もいるでしょうが、そのやりかたは、本当に正しいのでしょうか?
間違ったやり方は、口臭をひどくするだけです。正しいケアの仕方を知っておきましよう。

口臭は、ある程度であれば、誰にでもあるものですが、最近では、実際に口臭がそれほどないにもかかわらず、口臭が気になって口に手を当てて話すのが癖になったり、人と話すこと自体が苦痛になって外出も出来ないという人が増えています。そこで、自分の口臭を簡単にチェックできる方法をご紹介します。自覚している人も、していない人も、一度チェックしてみると良いでしょう。

口臭チェック


アキレスの腱炎
  1. まずは、コップの中に息を吹き込んで手でふたをし、一呼吸きれいな空気を吸った後に臭いをかいでみてください。
    少しでも異臭がしたら要注意です。
  2. 次にティッシュやハンカチなどで、舌の表面をふき取って臭いをかいでみます。
    舌苔の色は、白色や黄色など、人によってまちまちです。
  3. 歯垢の染め出しを使って、歯垢が残っていないかを確認する。
    デンタルフロスで歯と歯の間、特に根元のほうをよくこすってからにおいをかいでみる。鼻をつく臭いがしたら、注意です。
  4. 市販の口臭測定器を使う。
    ただし、あくまでもその瞬間の臭いなので、時間がたてば変化することも。
  5. 他人に臭いをかいでもらう。
    家族などに、そっと息を吹きかけ、臭いをかいでもらいましょう。

口臭の原因

口臭の主な成分は、揮発性硫黄化合物(VSC)で、メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどがあげられます。
ちなみに、人が悪臭と感じる臭いは、スカトール(尿のにおい。アンモニア、アミン類などの窒素化合物)イソ吉草酸(靴下のムレたようなにおいや、油の腐ったような臭い)メチルシクトペンテノロン(砂糖が焦げたようなにおいや、卵が腐ったような臭い)があります。
口臭の原因となる揮発性硫黄化合物は、メチルシクトペンテノロンに含まれます。


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■ 生理的な口臭

口臭の原因の大部分は、食べカスが口の中の細菌によって腐敗発酵をおこし、培養した臭いです。
100%口の中の汚れをとることは難しいので、多かれ少なかれ誰もが持っている自然なものです。
当然歯石や歯垢が多い人は口臭が強くなります。朝起きた時と、食後3時間経過頃、ピークになります。
また、緊張して口が乾くと口臭は強くなります。

■ 口の中の病気が原因のケース


射精精巣痛
  1. 歯周病
    歯周病により、歯肉から血や膿が出ているときは、強烈な口臭の元になります。
    特に、歯周病進行度が歯周ポケット(歯と歯茎の間の深さ)で4mm以上になると、他人が必ずといって良いほど口臭を感じるようになります。
  2. 虫歯
    一本くらいの虫歯が口臭の原因になることは少ないですが、虫歯の穴につまった食べカスは腐敗してニオイを出します。
  3. 舌苔(舌の上についてる白い苔)
    舌苔が過剰に付着すると口臭の原因になります。
    舌苔がいつも過剰に付着するのは、胃腸などのトラブルを疑ってみる必要があります。
  4. 唾液の異常
    唾液には、細菌を殺菌したり、洗い流す効果がありますが、口の中の粘膜が炎症していたりすると唾液の力が正常に働きません。
    また、最近話題になっている「ドライマウス」は口の中が乾燥して、唾液の力が働かず口臭の原因になります。
    ドライマウスは、口呼吸、基礎疾患、代謝異常、ビタミン不足、長期にわたる薬物の利用によって起こります。

■ 内科系の病気が原因のケース


臓器が悪くて起こる口臭は、臓器から排出された代謝産物が血液中に溶け込み、呼吸によって排出されることによって起こります。
このほか、高熱が出たとき、鼻炎にかかったときなど、口で息をするために唾液が渇いてしまい、一時的に口臭がきつくなることがあります。
その他、慢性胃炎や胃のただれ(臭いゲップが出ることが多い)、気管支カタルなど呼吸器系の病気、蓄膿症、慢性扁桃炎、アデノイドなど耳鼻咽喉科系の病気(口だけでなく、鼻からの息も臭う)、糖尿病(甘酸っぱい臭い)、肝臓病、腎不全、白血病、癌なども口臭を伴うことがある病気です。

■ 食餌性の口臭

食品、たとえば発酵性食品、餃子、ラーメン、漬物、くさや、納豆などによる一時的な口臭。あるいは、飲酒、喫煙などが原因の口臭。

■ 心因性の口臭

自臭症ともいう。他覚的には臭わないのですが、本人のみが口臭の存在を強く訴えるもの。

口臭の治療


  1. 全身疾患のある場合は治療を受け、健康な状態を保つ努力をする。
  2. 虫歯や歯周病を治療する。
    歯周病の治療は、口臭予防に効果的です。
    口臭の50〜60%は、歯周病が原因であると言われています。
  3. 毎日のお口のお手入れ。
    歯磨きや、舌磨きをする。舌苔の除去は口臭治療に効果的です。
  4. 洗口剤の利用も効果がある。
    洗口剤自体の消臭効果は微弱ですが、歯の汚れが抑制されるので、結果として、口臭予防になります。
  5. 口腔粘膜の病気も口臭を発生する原因のひとつ。
  6. 一人で思い悩まず、歯科医院に相談してみる。
    虫歯や歯周病、口腔粘膜の異常が見つかることもあります。

自分一人ではなかなか気がつかないのが口臭です。
普段から口腔内をきれいにする習慣を身に付け、口臭予防をしましょう。



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